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給料や評価、人事マネジメントに関する話題を中心に、日頃のコンサルティング業務や出来事、ニュースなどの中から感じたことの中から、ちょっと役立つ情報を提供していきます。
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賃金管理研究所 大槻幸雄

Author:賃金管理研究所 大槻幸雄
    
 株式会社賃金管理研究所、副所長の大槻です。賃金人事コンサルタントとして日々の仕事を通じて感じたことを書いています。
 業務に関するお問い合わせは、賃金管理研究所(03-3953-6761)までお願いいたします。
 
 賃金管理研究所HP 
    http://www.chingin.jp

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「評価はなぜ必要なのか」

 この命題は、一見簡単そうでいて、いざ考えてみると様々な答えが出てきそうなテーマです。

 ある辞書で「評価」と引くと、「①物の価値や価格を(論じて)決めること。②〔教育で〕児童・生徒の学習効果について判定すること。」とありました。

 物の価値や価格を判定するとき、そこには評価する人の価値観が反映されますから、評価に主観が入るのは当たり前のことだといって良いかもしれません。

 今ここに真っ白なコーヒーカップがあり、熱いコーヒーが注がれているとしましょう。「コーヒーカップが白い」これは客観的に誰が見てもそうなので、評価とは言えないかもしれません。

 「このコーヒーカップが熱い」もしくは「このコーヒーが熱い」・・・これはどうでしょうか?
 実際にカップを手に取り、コーヒーを口にしてみても、「熱い」というのはその人の判断で、人によっては感じ方が違うかもしれません。論理学では主観的事実というようですが、ここには評価があります。

 「人事評価においても、評価とは主観が入るものだから、客観評価などそもそもないのだ!」といえるのではないでしょうか? 以前、成果主義が叫ばれる中、業績数値による客観評価が求められ、数値管理を徹底された会社が多数ありました。「利益が上がればそのことを評価する」ということでしょう。

 でも、考えてみれば評価者本人の判断がなくても、もっと言えば人がいなくてもコンピュータで判断できる数値管理は、そもそも評価といえるのでしょうか? 
 仕事の品質、出来栄えを判断していないのであれば、私は、数値だけの管理を評価とは呼べないと考えています。

「営業職は数値で結果が出るから評価しやすい。」とよく言われます。これも、一面では正しいものの、数値が評価がすべてと考えるなら、それは基本的には間違っています。それだけでは、その社員の努力や工夫も含めた、仕事の品質について、考慮しないことになるからです。

 ここには「評価者による評価の放棄」という怖い問題が見え隠れします。
 つまり、「数値で評価する」建前のもと、評価すること=評価者の責任において価値判断を下すことから逃げているということです。

 人事評価は、会社=使用者が従業員に対して行なうもの。評価者はその権限を会社から委譲された管理職です。会社の資産、ヒト・モノ・カネのうちのヒトの資産価値を判定し(評価)、その価値を高めていくために(育成)、評価を責任もって行なうことは、いつの時代も重要なことであり、管理職が担うべきおおきな責務です。

 成果主義の名の下に、経営者が、そして管理職が評価の本質から目をそむけ、「コーヒーカップが白い」と見たままのことしか言わないことが、客観評価として正当化されてはいけないのです。

 かつて職能資格制度のもとで、評価者は、自己判断から逃れようと評価に客観基準を求めました。そこで客観的な結果が導き出せる代用基準として「年齢・勤続・学歴」が用いられ、年功序列をいっそう助長させました。いきすぎた成果主義の失敗は、これと同じ評価の放棄にあると私は考えています。


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 9月に「経営者のための賃金実務セミナー」として1日集中セミナーを、東京・名古屋・大阪で順次開催いたします。タイトルは、
 やる気を引き出し生産性をアップする 『給与制度づくり-普遍の法則』」
です。

 今年は賃金制度を改善し再整備していくうえで、外してはいけないポイントを集中的にお話しする予定です。賃金制度づくりのポイントをしっかり押さえていただくことが重要なのはもちろんですが、その前に「わが社の問題がどこにあるのか」「社員のモチベーションが上がらない原因は?」と根本原因に気付くことも何より大切なことです。

 50年を超える賃金管理研究所の指導実績から得たノウハウを、皆様の会社の賃金・評価制度改革にお役立ていただけます。賃金制度づくり(改善・整備)をご検討されている会社は是非この機会にご参加ください。


【日時および会場】
 ◆東 京 開催  9月20日(木) アルカディア市ヶ谷
 ◆大 阪 開催  9月25日(火) 新梅田研修センター
 ◆名古屋 開催  9月26日(水) ウインクあいち
  時間はいずれも、10:00 ~ 16:30となります。
  *各会場とも定員30名

【講師】
 ◆賃金管理研究所 取締役  大槻幸雄
 
【参加費】
 33,600円(テキスト・資料・食事代を含みます)
 
【パンフレット&お申込み方法】
 お申し込みはセミナーパンフレットのお申込欄に必要事項をご記入の上、FAXにてお申し込みください。
 パンフレットは弊社HP〔トップページ: http://www.chingin.jp 〕よりダウンロードいただけます。



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 弊社所長:弥富拓海のブログもぜひご覧ください。 ⇒ 弥富拓海の「賃金正しい決め方と運用の実務」
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2012/08/24 14:49 評価制度 TB(0) CM(0)
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