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給料や評価、人事マネジメントに関する話題を中心に、日頃のコンサルティング業務や出来事、ニュースなどの中から感じたことの中から、ちょっと役立つ情報を提供していきます。
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賃金管理研究所 大槻幸雄

Author:賃金管理研究所 大槻幸雄
    
 株式会社賃金管理研究所、副所長の大槻です。賃金人事コンサルタントとして日々の仕事を通じて感じたことを書いています。
 業務に関するお問い合わせは、賃金管理研究所(03-3953-6761)までお願いいたします。
 
 賃金管理研究所HP 
    http://www.chingin.jp

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 前回のブログで「数値だけの管理は評価とは呼べない」、「数値で評価するという建前のもと、評価すること=評価者の責任において価値判断を下すことから逃げてはいけない」と、やや厳しめのお話をしました。

 上位等級ほど「結果が出なければ評価に値しない」などといわれ、最上位等級の部長にいたっては「利益が全てだ」などといわれることもあります。
 確かに経営ということを考えた場合、利益を確保しなければ経営責任を果たしたといえないということはあるでしょう。でもそうであるなら誰よりも代表取締役が厳しい責任追及を受けなければいけないはずです。
 
 数値指標一本やりの評価が問題なのは、「結果よければ全てよし」でマネジメントの質を突き詰めて考えなくなることに問題があるのです。上位等級ほど、戦略が正しかったのかどうか、どこがうまくいったのか、どこがまずかったのかを精査し、ノウハウとして蓄積していかなくてはなりません。
 
 戦術が当初の予定通りうまく運ばなかったとしても、運良く目標達成できることもあります。また目標達成ができなかった場合でも、「営業努力が明らかに足りなかった」、「顧客ニーズを読み違えた」、「競合商品の動向を見誤った」、など実に様々な要因があるはずです。

 これを精査することで、同じ過ちを繰り返さないように一歩前に進むことができるという面も評価にはあります。数値一本の評価では、このように貴重な経験を次の営業活動に生かすことを阻む恐れもあります。

 また、小売業などでは事業部長やエリア長が業績目標の達成のみを求められると、部下である店長にもそれに応じた業績ノルマを課し、戦略よりもお尻を叩いて叱咤激励し、ノルマ達成を目指すというようなことが見受けられます。
 上級管理職であるほど経営方針・事業計画に沿った具体的な戦略が求められるはずですが、店長の数値管理に終始し、自ら立案した戦略に基づいて店長を指導・支援し、成功(目標達成)に導くというもっとも重要な責任を放棄してしまうような状況です。

 テレビドラマでは、嫌味な上司の典型としてこのような自ら責任を負おうとしない管理職が登場することがありますが、実際には本人に悪意がある訳ではなく、性格もごく普通の真面目な管理職が、無意識のうちにマネジメント責任を感じないまま数字追求だけに走ってしまうことも多く、そこに一種の〝怖さ”を感じます。
 
 評価される側、とくに評価されることを期待している優秀な社員からすると、成果を認めてはくれるけれども、例えば「提案営業でのプレゼンに新しい工夫を加えた」とか「全く新しい販路を自分だけの努力で開拓した」とか、本当に努力した部分を上司に認めてもらえていないということになります。

 このような状態は、決して社員のモチベーションを高めていくことには繋がりません。だって、本当に認めてほしい、褒めてもらいたいところを見てやっていないのですから・・・。

 数値目標ばかりを重視する弊害は、実はまだあります。

 それは従来のやり方(従前どおりのビジネスモデル)から抜け出せないということです。数字の積み上げ、進捗管理だけがクローズアップされるので、そこにばかり意識が集中して、新しいことに挑戦するという気風が抑えられるということもあるのです。
(次回へ)


     ****  ****  ****  ****  ****
 
 9月に「経営者のための賃金実務セミナー」として1日集中セミナーを、東京・名古屋・大阪で順次開催いたします。タイトルは、
 やる気を引き出し生産性をアップする 『給与制度づくり-普遍の法則』」
です。

 今年は賃金制度を改善し再整備していくうえで、外してはいけないポイントを集中的にお話しする予定です。賃金制度づくりのポイントをしっかり押さえていただくことが重要なのはもちろんですが、その前に「わが社の問題がどこにあるのか」「社員のモチベーションが上がらない原因は?」と根本原因に気付くことも何より大切なことです。

 50年を超える賃金管理研究所の指導実績から得たノウハウを、皆様の会社の賃金・評価制度改革にお役立ていただけます。賃金制度づくり(改善・整備)をご検討されている会社は是非この機会にご参加ください。


【日時および会場】
 ◆東 京 開催  9月20日(木) アルカディア市ヶ谷
 ◆大 阪 開催  9月25日(火) 新梅田研修センター
 ◆名古屋 開催  9月26日(水) ウインクあいち
  時間はいずれも、10:00 ~ 16:30となります。
  *各会場とも定員30名

【講師】
 ◆賃金管理研究所 取締役  大槻幸雄
 
【参加費】
 33,600円(テキスト・資料・食事代を含みます)
 
【パンフレット&お申込み方法】
 お申し込みはセミナーパンフレットのお申込欄に必要事項をご記入の上、FAXにてお申し込みください。
 パンフレットは弊社HP〔トップページ: http://www.chingin.jp 〕よりダウンロードいただけます。



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 弊社所長:弥富拓海のブログもぜひご覧ください。 ⇒ 弥富拓海の「賃金正しい決め方と運用の実務」
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2012/08/29 11:47 評価制度 TB(0) CM(0)
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