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Author:賃金管理研究所 大槻幸雄 Facebookページ
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このブログのタイトルにあるように、給与制度、給与体系上の課題がどこにあるのかを把握することは、なかなか難しいことかもしれません。しかし、現状を正しく理解すること、問題の真因がどこにあるのかを見極めることは、安定して長い期間にわたって運用できる給与制度へと整備していくために必要な作業です。
では具体的にどのような作業をしていけばよいでしょうか? 今いる社員の給与をグラフ上に表して(プロットして)、その全体的なバランスをみるというのが、最も問題点をあぶり出しやすい方法だといえるでしょう。グラフの横軸に年齢を、縦軸に給与額をとって散布図をつくるということです。ここでは「賃金プロット図」と呼ぶことにします。 エクセルなどで表作成機能を使えば簡単に作成できますので、今までに給与分布状況の分析をされたことがなければ、一度はやってみることをお勧めします。 このときの給与額には、基本的には 所定内賃金 (通勤手当を除く)を使います。ただし、固定的に支払われる残業手当、みなし時間外勤務手当などがある場合には、これも含めた 毎月決まって支払われる賃金 を使うこともあります。 賃金表(テーブル)が整備されている会社であれば、所定内賃金とはべつに基本給だけで賃金バランスを確認することも有効です。 それでは、実際に所定内賃金をグラフ上に展開してみた例を見てみましょう。 ![]() ![]() 会社によって、実にさまざまな賃金プロット図が出来上がります。 上の2例は、大きなバラつきやデコボコのない、比較的バランスが取れている会社です。 それでもA社は年齢が上がるにつれ、職位も給与も右肩上がりで増えていく、年功的色彩の強い会社であることが分かります。 一方、B社は多少年功的ではあっても、職位ごとの賃金バランスを意識した運用がされていることが分かります。ただ、注意深く見ると、課長と係長の所定内賃金には差がほとんどありません。 課長は管理職として残業手当の対象外、係長には残業手当を支給するとなると、残業実態によっては手取額の逆転が容易に起こりそうだということが分かります。 このように、賃金プロット図を作成したときには、いくつか確認していただきたいポイントがあります。では、どのようなポイントに着目して我が社の賃金分析をすればよいのか? 次回(7月下旬)は、そのお話をいたしましょう。 ![]() ◆◆ 今年も9月に「経営者のための賃金実務講座」(東京・名古屋・大阪の3会場)を開催します! ◆◆ タイトルは、 「強い組織づくりのために“必要不可欠”な仕組み 『合理的な賃金制度をどうつくるか』」 景気回復を先取りするかのように採用市場はひっ迫してきており、地域によっては人材確保がさらに難しくなることが心配されます。2年続けての政労使をあげての賃上げコールの中、採用戦略の一環としての賃上げ(ベースアップ)に踏み出さざるを得ない中小企業も増えていますが、先行きが不透明な中での賃金戦略はどうあるべきでしょうか? 社員の採用・定着はもちろんのこと、やる気を引き出しモチベーションを高く維持するためにも、合理的な給与制度と評価制度は欠かせないものです。にもかかわらず、デフレ経済下で10数年にわたって賃金制度・給与体系のメンテナンスをしてこなかった会社が多いのもまた事実です。 雇用環境、経営環境が大きく変化する中で、業績に応じた人件費コントロールを視野に入れつつも、我が社としての課題をあぶり出し、最優先で取り組まなければならないテーマとは何なのかを掴んでいただきたいと思います。賃金制度の見直し(改善・改革)をご検討されている皆様は、是非この機会をご活用ください。 【日時および会場】 ◆東 京 開催 9月10日(木) アルカディア市ヶ谷 ◆名古屋 開催 9月16日(水) ウインクあいち ◆大 阪 開催 9月17日(木) 新梅田研修センター 時間は10:00 ~ 16:30となります。( 東京は9:45 ~ 16:15 ) *各会場とも定員30名 【講師】 ◆賃金管理研究所 副所長 大槻幸雄 【参加費】 ◆特別価格 34,560円(税込:テキスト・資料・食事代を含みます) 【パンフレット&お申込み方法】 お申し込みはセミナーパンフレットのお申込欄に必要事項をご記入の上、FAXにてお申し込みください。 パンフレットは弊社HP〔トップページ: http://www.chingin.jp 〕よりダウンロードいただけます。 ![]() 賃金管理研究所のFacebookページはこちらから 宜しかったら「いいね!」を押してくださいね。 弊社所長:弥富拓海のブログもぜひご覧ください。 ⇒ 弥富拓海の「賃金正しい決め方と運用の実務」 賃金管理研究所HPはこちら ⇒ http://www.chingin.jp スポンサーサイト
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