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給料や評価、人事マネジメントに関する話題を中心に、日頃のコンサルティング業務や出来事、ニュースなどの中から感じたことの中から、ちょっと役立つ情報を提供していきます。
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賃金管理研究所 大槻幸雄

Author:賃金管理研究所 大槻幸雄
    
 株式会社賃金管理研究所所長の大槻です。賃金人事コンサルタントとして日々の仕事を通じて感じたことを書いています。
 業務に関するお問い合わせは、賃金管理研究所(03-3953-6761)までお願いいたします。
 
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 http://www.chingin.jp

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定期昇給を実施しない会社に明るい未来はあるでしょうか?

  7月下旬、東京商工リサーチより公表された、2020年度「賃上げに関するアンケート」調査によれば、今年賃上げを実施した企業は57.5%と前年度を23.4ポイントも下回り、定期的な調査が始まった2016年度以降最大の下げ幅となったということでした。
 実に4割以上の企業が賃上げ(主に定期昇給)をしなかったという事実からは、それだけ多くの経営者にとってコロナ禍が切迫した問題であることを窺い知ることができます。

 しかし、年に1度の給与改定(定期昇給)という約束事を守れない状況の下で、次代を担う社員たちは果たしてついてきてくれるのでしょうか?

 前回は賞与の払い方を取り上げました。賞与の本質は「利益の分配」であることから、極端な業績不振時には大幅な減額もあり得るものの、回復期の稼ぎ手である中核社員のモチベーションと生活に配慮して、出来れば基本給の1ヶ月分は支給すべきであるとのお話もいたしました。

 とはいえ、いよいよ業績が悪化すれば不支給にもできるのが賞与です。

 しかし、月例賃金に対する年1回の給与改定(賃上げ)まで、業績不振を理由に見送ってしまっても良いものでしょうか?それを考える前に、月例賃金と賞与の役割や性格を整理してみましょう。

  月例賃金…労働条件の基本かつ社員の生活の糧であり、安定的な支給が望ましい。
  賞  与…利益の分配と位置付けられ企業業績や社員の勤務成績によって変動する。

 毎月支払われる月例賃金が給与規程に定められたルールに則って正しく運用されることは、安定した労使関係の基盤だといっても過言ではありません。その月例賃金は、さらに所定内賃金と所定外賃金(主に残業手当)に分けることができます。

  所定内賃金…所定労働時間の労働に対する賃金で、毎月決まった額が支給される。
  所定外賃金…時間外勤務手当や休日勤務手当など就労状況によって変動する。

 所定内賃金を、さらに基本給と諸手当に分けて整理してみましょう。

  基本給…所定時間の労働に対する基本となる賃金で、昇給ルールを定めて運用される。
  諸手当…基本給に含めることのできない要素を補完するもので、支給条件により支給
        額が変動(金額の増減のほか手当の改廃、支給停止もあり得る。)する。

 この様に整理すると、環境変化によって最も影響を受けないのが基本給だということが判ります。それ故に、基本給について社員の習熟や成長、勤務成績や職制上の責任の変化等に応じて増額改定される仕組みを整備し、そのルールに沿って正しい運用を続けることが、社員の将来不安を払拭し、社員の実力を長期間にわたって引き出すことに繋がるのです。

 もし、業績次第でいつ昇給が無くなってしまってもおかしくないという状況が続けば、優秀な社員ほど他社に活躍の場を見出そうとするでしょう。そうなれば、自社の回復期を支える人材が不足し、人件費が減った以上に生産性が低下するという状況に陥るかもしれません。それほど、基本給の増額改定を主な目的とする定期昇給は、社員の生活と会社への信頼に直結したものだということを忘れてはいけません。

 会社が緊急事態に直面した場合の人件費削減の方法は別にあります。そのお話は次回改めていたしましょう。 

  



 〔おしらせ〕中小企業経営者向け給与制度セミナー(動画配信型)を開催! 
   社員を大切にする会社が進んで採用する給与決定のしくみ 
 『3時間でわかる! 責任等級制賃金制度の勘所』


 責任等級制賃金制度は、賃金管理研究所の創業者である弥富賢之が考案した「弥富式」賃金制度を基礎として構築され、全国の中小・中堅企業の成長を支えながら、それぞれの時代と共に日本の企業に合わせて進化し、今日に至っています。
10年、20年、30年…、と長い年月にわたってこの賃金制度と共に発展・成長を重ねてきた数多くの企業の存在が、責任等級制賃金制度の有用性を証明しています。たとえ将来が見通しにくい状況下でも、社員が安心して仕事に打ち込めるわかりやすい賃金制度を示さなければいけません。そして総額人件費を合理的にコントロールしつつも、質の高い仕事で成果をあげた社員に正しく報いる制度の運用なくして、企業の発展は望めないのです。
 
 本セミナーでは、責任等級制賃金制度の全体像を理解していただけるよう、要点を絞ってお話します。どんなに経営環境が大きく変ろうとも、社員の給料を合理的に決定する仕組みの大切さは変わりません。ぜひ皆様の今後の経営管理にお役立てください。

  ≪ 主なセミナーカリキュラム ≫
1.〔現状分析〕 自社の給与制度の課題はどこにあるのか?
■今日の労働市場の変化を理解する  ■オーナー経営者が陥りやすい間違い
■わが社の問題を洗い出す(問題の真因を探る)■社員のやる気の総和を最大化するために

2.〔責任等級制度〕 人事処遇は担当職務・役割・職責を基準に決める 
■賃金決定の基本は担当職務ベースで ■等級区分の基準は「能力」から「役割責任」へ
■仕事と賃金のミスマッチを引き起こさないために

3.〔基本給〕 所定内労働に対する“基本となる賃金”
■基本給はシンプルこそが“基本”  ■年功の弊害は排除し、年功の良さは活かす
■昇給、賞与、退職金と基本給の関係は?

4.〔定期昇給〕 定期“実力”昇給を正しく実施する
■仕事力の差を賃上げにどう反映するのがよいか  ■昇給と社員のモチベーションの関係
■等級格付、昇給評語と昇給額コントロールの仕組み

5.〔手当の基本〕 “必要なものに、適正な水準設定を”が基本原則
■シンプルな手当体系 ~必要な手当、不要な手当  ■複雑な各種手当の整理の仕方

6.〔評価制度と賃金〕 納得性のある“人を育てる”評価の秘訣とは?
■仕事の“品質”を評価するにはどうするか? ■評価の基本=人事考課と成績評価の違い
■仕事力評価のための5つのポイント


【開催形式】 動画配信方式 (180分)
 ◆配信期間: 2020年 10月7日(水)10:00 ~ 11日(日) 23:59
【講師】
 ◆賃金管理研究所 代表取締役所長 大槻幸雄
【参加費】
 ◆動画配信 16,500円

  ◆セミナー収録DVD販売 16,500円
 ◆動画配信・DVDセット セット価格 27,500円

 (すべて税込価格:テキスト代を含みます。)

※ご請求書を郵送いたします。受講料は銀行振込にてお支払いをお願いいたします。
 ご入金確認後、動画配信サイトURLやパスワードをいただいたメールアドレス宛てにご案内します。

※セミナーを収録したDVDも販売します(16,500円/枚、税込、動画配信サイトでご視聴いただくものと内容は同じです)。
 DVD版は通信環境に関係なく、また視聴期間の制限もございませんので、再生機器があればいつでも、どこでも、繰り返し講義をご視聴いただけます。なお、動画配信サイト版とあわせてお申込みいただくと、DVD版を11,000円/枚(税込)でお求めいただけます。

 賃金管理研究所HPのセミナー情報ページも併せてご覧ください。


   < 参加者特典 >
   新刊書籍画像
  新刊「社員が成長するシンプルな給与制度のつくり方」を
  参加者全員に1冊プレゼントします!


【パンフレット&お申込み】
 お申し込みは こちら から ↓↓↓
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 詳細なパンフレットは こちら から ↓↓↓
  seminarpamphlet_botann

  

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2020/09/03 16:43 給与制度 TB(0) CM(0)
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